クリスマスイブの作品納品

遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます!

本年も金属工房ニコクラフトを宜しくお願い致します。

 

さて、今年最初の記事になりますが、内容は昨年末のお話から。

 

クリスマスイブの夜に僕の動物作品達を納品させて頂きました。

この子達は展示会などでも随分一緒に連れ添ってくれた思い入れのあるメンバーでしたね。

 

この度はご縁を頂きました「北海道動物運動器病院」様に納品させて頂きました。

リハビリ等の必要な動物達に全力で向き合う素敵な病院です。

畑は全く違うかもしれませんが、僕らも自分の作品を修理依頼されることがあります。 やっぱり、命もモノも心の存在になっている大切な事象は何とか元の姿に戻ってほしいですよね。 

 

写真のこの子達も一緒でした。

この作品【浪漫飛行】もあるお客様がきっかけで制作した銅作品。

人形と一緒に空に向かって飛び乗っているのは柴犬のモチーフ。

 

この銅人形は顔の細部にも拘って制作しましたね。目には七宝も焼き付けています。

 

一見メルヘンに見える様ですが、実はこの作品には少し悲しい気持ちも込めていた為、どこかで手元を離れるのをためらっていた作品でもありました。

僕は日常、自分の銅人形作品にはそれぞれはっきりとした気持ちと共に制作しています。

そんな中、お客様や見る側の方々からはテーマやコンセプト、意味合いなどを聞かれることも多いですが、僕にとっての一つのこだわりは「自由に感じてもらえればそれで良い」というものです。

自分の気持ちや理想を押し付けて見せる作品姿勢はどちらかというと好みではありません。

 

見る側の人生感の中で回想される原風景や気持ちとか、自分とは違った想いが色々あるから面白い。

 

本来、図画工作の延長上位の気持ちを純粋に楽しむ為にもご覧いただく人には子供のまま自由に感じて欲しいと思っています。きっとその方が作品達も喜ぶと願っていますから。

 

他の動物作品も細かく話すといろんな意味合いが込めてあったりするのですが、それを知る知らないは関係ないように自由に楽しく感じてもらえることが嬉しいですよ。

 

 

この子の作品タイトル【LAST MAGIC SHOW 】

 

絶滅危惧種の動物をテーマに置いた作品の中で最初に制作したのがこのアフリカキリンです。

実はライティングの角度によって体に網目模様が投影される作品。

網目は真鍮版を糸ノコでひたすらカッティング。穴の範囲が広い為、大きな糸ノコを使っての制作でした。

 

着脱式のシルクハット風な帽子も展示ではお客様達におしゃれで好評だったのを記憶しています。(女性人気高かったですね~)

 

 

この作品は【 GRAY ZONE 】

クロサイです。

バケツの白ペンキでシロサイに…なんてブラックジョークのある作品。

子供たちには牛乳?って聞かれたこともありましたね!それもいいね!

 

厚めの銅板も随分叩きましたね、ちょっと無骨な感じが好きでした!

 

最後にこの子 【 WATCH MEN 】

 

ボルネオオランウータン。

我が家はオランウータンが大好きです。

ニコクラフトではしばしば小さな作品にもなっていますね。

 

見ているような見られているような姿が愛らしくも、少し野生の怖さも感じます。 でも展示ではかわいい~ってよく言われてましたね!

急にいなくなると寂しくなる、そんな家族の様な気持ちですが、今まで沢山の見てもらえた方々にも出会えて良かったです!

新しい居場所では沢山の作家作品が一緒に集まっているので、この場所でも楽しんでもらえたら何より嬉しいですね!

 

ご縁を頂きましたオーナー様には大変感謝しております。

末永く飾ってもらえましたら幸いです!

メリークリスマス!!

 

 

最近はオーダー制作で手一杯だった為、展示作品が少ないです。

これからは新しい制作を頑張らないといけませんね!